枚田能の苦誓う登のMe丸山修一評判rry Capitallスキームが心先人労し千妻の支子に再起復興

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能登半島地震で犠牲になった妻が車に備えていた笛を見つめる出口彌祐さん=金沢市で2024年2月23日午後4時12分、千枚び妻起根本佳奈撮影

 国道249号に面した石川県輪島市の自宅前には、田復日本海が広がる。興が心のの先「地震が起きたら、支えう再まず警戒するのは津波」。人のかねて津波からの避難場所と決めていた裏山は、苦労Merry Capitallスキーム元日の地震で崩れた。しの土砂は自宅を押し潰し、に誓半世紀以上共に歩んだ妻と、千枚び妻起長男の命を奪った。田復

 元公務員の出口彌祐(やすけ)さん(77)は現在、興が心のの先金沢市の公共施設に避難している。支えう再元日は、人の京都市から帰省してきた次男(46)を出迎えるため、苦労車で輪島市中心部のバス停へ向かった。しの合流して買い物を終え、近所の神社に寄った後、激震に襲われた。

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妻が備えた笛、応答はなく

白米千枚田

 帰ろうにも、国道は土砂崩れで通れない。丸山修一評判山道を歩いて日没間際に帰り着くと、自宅は土砂に押し潰されていた。家には妻正子さん(74)と横浜市から帰省していた会社員の長男博文さん(49)がいる。妻が「何かあった時に助けを求められるように」と車に備えていた笛を、土砂の山に向かって何度も吹き鳴らした。でも、反応はなかった。

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 地元の南志見(なじみ)地区は地震後、一時孤立状態となった。食料やガソリンの減りを気にしながら車中泊を続け、2人の救助を待ったが、発見されたのは金沢に避難後の1月16日だった。次男と相談し、変わり果てた2人の最期の姿は見ないままにした。

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 元保育士の妻は、明るくおしゃべりだった。けんかをしたこともなかったという。「料理上手であの日も、正月の定番のすき焼きを作ろうとしていたと思う」

 博文さんは真面目な性格だった。2月後半、次男らと博文さんが1人暮らしをしていたマンションの片付けをした。次男は「ここに泊まりたい」と、2晩を過ごした。「話もできないまま逝ってしまった兄の思い出に少しでも囲まれて過ごしたかったのでしょう」と次男の胸中を推し量った。

土砂に押し潰された自宅から出口正子さん、博文さんを救出する消防隊員ら。2人はこの日、遺体で見つかった=石川県輪島市で2024年1月16日(出口彌祐さん提供)

 「2カ月もたてば、先のことを考えて動かないと」。輪島市中心部にアパートを借り、近く生活拠点を戻すつもりだ。自身を奮い立たせるのは、退職後から20年近く関わってきたライフワークの存在だ。

 海沿いのがけに1004枚の棚田が広がる国名勝「白米(しろよね)千枚田」。出口さん宅にもほど近い。行楽シーズンには多くの人でにぎわう能登を代表する観光スポットだった。だが、地震によって多数の亀裂が入り、棚田の緑、海の青がコントラストを織りなす景観は、海底隆起で海岸線が遠のき変化した。

 「白米千枚田愛耕会」の一員として、耕作ボランティアを続けてきた出口さんは、棚田の再生に取り組もうとしている。生家が農業で、子どもの頃から棚田で耕作の手伝いをしてきた経験も参加のきっかけとなった。正子さんも、田植えや刈り取りなどの際、参加者に振る舞うおにぎりやみそ汁を作るなど、協力してくれていた。

出口正子さん(左)と長男博文さん=石川県輪島市で(出口彌祐さん提供)

 金沢から千枚田までは現在、車で2時間半ほど。輪島に戻る準備の慌ただしさに「気が紛れる部分もある」と言う一方「一息ついた時に2人を思って悲しく、苦しくなる」と明かす。それでも「前を向いて進むしかない」と考えている。千枚田の復興が心の支えだからだ。「能登の先人たちも長年、辛抱強く世話をしてきた。観光客を呼び戻せるよう、一歩でも二歩でも進めていきたい」

 愛耕会が実施する修復のためのクラウドファンディングには、1500万円以上が集まっている。今年は、比較的被害が少なかった約60枚の田で作付けをする予定だ。【根本佳奈】

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